第1章

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【斗輝side】 いつものようにメルセデスで登校した。 いつもと違うのは、校門の前に【入学式】の看板と校門に立つ1人の女。 『おい』と声をかけると振り返る女。 匠が質問したが、謝って校舎に逃げた。 俺達はいつもの場所に行くと、匠の女の真帆がいた。 「おはよ。匠、斗輝。」 「おはよ。真帆。」 俺は『あぁ』と言って、3人でいるとドアが開き、女が入って来た。 「あの子、勝手に入ってきたけどいいの?匠。」 「あっ、あの子さっきの…」 「さっき?」 「新入生だろうけど。俺達の事、知らなかったんだよ。」 3人で見ていると、空に何か呟くと涙を流して泣いていた。 とても綺麗な涙に心奪われた俺。 きっとこれを一目惚れって言うんだろうな。 「斗輝、匠、あの子、どうしたんだろー 何か、辛そうで今にも消えそうな雰囲気だね。 見てるとこっちまで辛くなる。」 真帆の言葉が離れない。 しばらくすると出て行った。
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