道教とは? これだけ基本知識

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⑥道教では仏教で云う「寺」のことを「……宮」と呼ぶ。  道教では仏教で云う「僧」のことを「道士(どうし)」と呼ぶ。  中国の古典小説『三国演義(さんごくえんぎ)』で描かれる諸葛孔明(しょかつこうめい)や『封神演義(ほうしんえんぎ)』で描かれる太公望(たいこうぼう)は「道士」として描かれる。  もちろん小説の中のフィクションである。 ⑥道教の本などでは「方術(ほうじゅつ)」や「方士(ほうし)」という言葉がよく出てくるが、これは「仙人が使う不思議な術」「不思議な術を使う人」という意味。  祭祀(さいし)祈祷(きとう)卜占(ぼくせん)呪術(じゅじゅつ)  占星術(せんせいじゅつ)不老長生(ふろうちょうせい)煉丹術(れんたんじゅつ)医術(いじゅつ)……。  道教の修行を積めば、現代の超能力のような「方術」が自由自在に使えるようになると考えられていた。  王族をはじめ、一般大衆の間でも、道士に莫大な金品を支払い、凶事を避ける祈祷を行わせたり、霊符を授けてもらったり、占いをしてもらったりするようになった。  『三国演義』の孔明は、気候や地形を自由自在に操り、星の輝きや動きを見て人の命運を占う。道士としての方術を使っているのである。 ↓道教の霊符(れいふ)のひとつ、富貴符(ふきふ)。  白い紙に朱色で息をこらして一気呵成(いっきかせい)に書き、家の中の高いところに貼っておくと、富貴が訪れて災厄(さいやく)を追い払う。16d714ad-3e9c-4a22-8b92-cef77a315ff2
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