道教の歴史 これだけ基本知識

1/2

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ

道教の歴史 これだけ基本知識

①古代の思想家、老子(ろうし)が創設したと云うのは後世の伝説。 ②中国の古代王朝。後漢(ごかん)(25~220年)末期に徐州(じょしゅう)(現在の山東省(さんとうしょう)東部~江蘇省(こうそしょう)にまたがる一帯)琅邪郡(ろうやぐん)(山東省南部~江蘇省北部の一帯)の人、 于吉(うきつ)(生没年不詳 200年に死去?)が初めて呉会(ごかい)呉郡(ごぐん)会稽(かいけい)一帯)で道教の布教を始めたとされる。  護符や霊水で病気を治療し、無数の信者があったが、最後は江南の武将、孫策(そんさく)に処刑されたと云う。  于吉は中国の古典小説『三国演義(さんごくえんぎ)』にも神格化されたかたちで登場する。   『太平清領書(たいへいせいりょうしょ)』(全百七十巻)と呼ばれる道教の書を著したとも伝えられる。 ③于吉の教えを受け継いだ冀州鉅鹿郡(きしゅうきょろくぐん)(現在の河北省(かほくしょう))の人、張角(ちょうかく)(184年頃に病死)が 「太平道(たいへいどう)」を組織し、多数の信者を集める。  最後は武装蜂起(ぶそうほうき)して理想の社会を作ろうと「黄巾(こうきん)(らん)」を起こすが185年に鎮圧されている。  この乱が、有名な三国時代の始まりとなった。 ↓于吉肖像。清朝光緒帝(しんちょうこうちょてい)の頃に編纂された『図象三国志』より。 38c55b35-540f-4d12-beb7-8a81850e1c5c
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加