学生時代、よくス◯バのフラぺ飲みまくってたら来月ゲーセン行けないくらい小遣い減るよね。

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 実際、夏海の紹介した内容に間違いは無い。  平次の年収は1000万円。  約20丁分の面積の畑を管理し、副業で中古車販売店を経営しているから。  独身。しかし彼はバツイチである。  泥だらけの長靴を履いた埃まみれのツナギ姿の彼だが、無精髭を生やしつつも細身でマッシブな体格に彫りの濃い顔。  綾乃にとってはタイプの男性だった。  「稚貝の礼に何か野菜とか渡そうと思ったけど、あいにく5月は種まきの時期でまだ何も収穫できないんだよな……  代わりにこれ、持っていきなよ」  稚貝を受け取った返礼に、夏海と綾乃は両手の上にそれをちょこんと渡される。  大きさは字を書いて読む如く、手のひらサイズ。  擬音で現せば"もぉ~ん…"という何とも微妙なオーラを放った珍妙な木工。  綾乃は不思議そうにそれを見つめるが、夏海は眼を細めて明らかに嫌がっていた。  「平次……何これ……?」  「アイヌの妖精、コロポックルのトーテムポールだ。  これ俺が夜なべして最近作ってるんだが、道の駅で売り込みしたら観光客に大ヒットでな。  俺の家の近く、温根湯の道の駅でひとつ500円で売ってるが、二人には特別に無料でプレゼントだ!」  
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