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ソファーにちょこんと座った夏服と杉谷の前に、綾音は手際よくコップに氷を用意して、冷蔵庫からパックのコーヒーを取り出してコップへ注ぐ。
トレイには二人分のアイスコーヒーのコップと、プラスチックのポーション容器のコーヒークリームとガムシロップ。
綾音は夏海に気を利かせて、彼女の分にはガムシロップを二つ用意していた。
「ありがとーあやねー。
外暑いから、助かったよー」
杉谷はブラックのまま、コップを両手で持ってホッと一息。
礼を告げる杉谷に便乗し、夏海を嬉しそうに綾音に礼を言う。
「さんきゅー、綾音。
私、コーヒーはガムシロップ二つ入れないと飲めないの、よく分かってるじゃん」
「それなら食塩も試してみる?」
「今の会話の流れでどうしてそーなるのよ!」
「暑いから塩分補給も大事じゃん?」
「殺す気!?」
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