学生時代、よくス◯バのフラぺ飲みまくってたら来月ゲーセン行けないくらい小遣い減るよね。

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 世間とは狭いものだ。  どうやら平次は綾乃の親族と関係があるらしく、地元の話題に花が咲く。  「あ、そうです!  申し遅れました、杉谷綾乃です!  この子がどうしても七海さんに会わせたいって訊かないもんでして……」  綾乃に対し、背後から夏海が水を差す。  「嘘つけ。車ん中で"どっかに貢いでくれるイケオジいないかなー"とか言ってたくせに」  「うるさいなーナッチ!  ……ごめんなさいね、この子デタラメばっかり言っちゃって」  ……時を遡る事15分前。  綾乃はボロいムーヴ、(以降、ボロムーヴと表記)の白いハンドルカバーに宛がう指をトントンと叩き、こんな事を嘆いていた。  「あーあ、稚貝届ける先々、夏海の同級生ばっかり。  なーんか渋いダンディなイケオジな人、知り合いにいないの?」  そんな嘆きに、夏海は助手席でスマホを弄ってフォロワーのストーリー動画を見ながら適当な返事を交わす。  「心辺りはある。  年収1000万以上、ルックスは芸能人に居そうな感じでやせ形。  しかも独身」  「マジか! 紹介して!」  「会いたい?」 「会いたい!」  「行く?」 「行く!」  「いつ?」 「今!」  …………と、単純かつ単調なやり取りの結果、綾乃はアクセルを多めに開けて穴の空いたマフラーからエキゾーストノートを掻き鳴らしてオイルの白煙を少量吹きながら、ここまで来たのである。  
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