学生時代、よくス◯バのフラぺ飲みまくってたら来月ゲーセン行けないくらい小遣い減るよね。

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 それは、綾乃の実家は紋別市。  実家が漁師を営んでおり、今はホタテの稚貝放流の時期であり、深夜から出掛けて帰りは早朝、下手すれば昼までアパートに帰ってこないのだ。  噂をすれば何とやら。  「ただいまー!」  特殊部隊員が人質を取って立て籠った現場の扉を蹴破る如く、綾乃が防水ツナギ姿で白い発泡スチロールを抱えて勢いよく帰宅。  「何時だと思ってるの! 遅いわよ!  もう朝の10時よ!? 私、朝ごはん食べてないんだから!」  肉体労働で疲れて帰ってきている筈なのに、早々から悪態をつく夏海。  「って臭ぁ!! 綾乃、稚貝の仕事終わったらすぐにツナギ脱ぎなさいよ!!  海水だらけでビチャビチャじゃん!!」  よく見ると綾乃のツナギは海水で濡れて滴り、潮の匂いが部屋に充満する。  「ごめんごめん、夏海。  もう何連勤か忘れちゃったくらい忙しくて疲れてるから、寝惚けて着替えるの忘れてたしょや。すぐ着替えるから待っててや」  
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