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飼育される事になる
時刻19時20分。
ご主人様が、言う。
「カエデちゃん。お友達と会話出来るかい?今日来んの?それとも、明日かな?」
「あっ………えっと………今日来るの難しいかもしれないです………一応、LINEとメールしてみます………」
電話をかけたが繋がらなかった。
ご主人様の機嫌を損なわないように、LINEとメールを送ってみた。
もしかして、お風呂かな?
だとすると、20時00分位か、ちょっと過ぎに、返信来るかもしれない。
最悪、明日かもしれない。
ご主人様が、肉切り包丁を持っている。
「ひっ!?ま、待ってください!!!!殺さないって言ったじゃないですか?!」
ワタシは、また、震えた。
ご主人様が分からない。
だけど、約束は破る人間じゃないと思う。
「うん?あっ、ごめんごめん。いや〜、お腹空いたから、料理しようかなと考えてたんだ」
ワタシは、安堵した。
身体が安心したらしい。
キュルル〜!!とお腹が鳴った。
は、恥ずかしい!!
ご主人様は、ワタシを見て、声をかけた。
「カエデちゃんは、いい娘だね。よし!野菜炒め作るけど、それでいいかな?」
ウテナちゃんを思い出す。
「えっと、あの。ウ、ウテナちゃんのお肉使うんですか?」
ご主人様は、笑みをこぼす。
「使わないよ?ウテナちゃんの肉は、明日、知り合いの精肉店に出すから。まぁ、内臓、脳みそは、痛みやすいから、早く食べないといけないから。下ごしらえしないといけないね。良かったらでいいんだけど」
ご主人様は、ワタシの顔を見る。
「ウテナちゃんの、人間の脳みその天ぷらと、炙り焼き食べてみるかい?」
えっ?天ぷら?炙り焼き?
「ご、ご主人様?脳みそって食べられるんですか?」
ご主人様は、ニヤリと笑う。
「食べられるよ?ちゃんと調理と下ごしらえすれば、食べられるんだ。脳みそって、結構、美味しいんだよ?」
気持ち悪い話しなのに、ワタシは、狂ってしまったらしい。
キュルル〜〜!!
また、盛大にお腹が空いた。
「素直だね。じゃあ、今から、調理するから待ってて」
ワタシは、ご主人様の後ろについて行く。
拘束されて四つん這いだから、犬か猫みたいに、ついて行く。
「ふむ?足の拘束解こうか?どうする?」
「あっ………と、解いてください………逃げませんから。抵抗もしません。調理、手伝っていいですか?」
「…………ここまで、従順な娘、初めてかもしれないな」
足の拘束を解いてもらう。
右膝痛い!
ヨチヨチと、歩く。
いざ、キッチンに立つと、ウテナちゃんの脳みそがある。
大きな鍋を、ご主人様は用意して、お湯を作る。
30分したかな?凄い湯気だ。そして、ウテナちゃんの脳みそを、お湯に、ドブンと入れる。
「人間の脳みそは、一度、茹でないと、病気になるんだ。病気になったら、2年後で死ぬよ。上手く加熱しないと、クールー病と言う、脳みそがスポンジみたいに穴が空いて死ぬ」
そして、茹でる時間、冷蔵庫から、野菜炒め用の野菜を取り出し、スーパーの豚肉を取り出してきた。
フラフラしながら、お肉を、包丁で、ワタシは切っていく。
「料理したことあんのかい?」
「は、はい!!お母さんがよく作ってくれて、よく手伝っていました!」
「…………いいお母さんだね?」
「はい!優しいお母さんです!!」
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