見える子と魔女と■

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 否定をしようとしたが直ぐにカウンターを食らってしまい私は不貞腐れ女の子に言う。 「だって小さい頃から見えちゃったんだもの」 「見えちゃう?物の怪のたぐいか?」 「あれを物の怪というなら……たぶん、そうかな」 「それは……大変だな」 「うん」  少し重い空気になったが少女が淡々と私に語り掛けてきた。 「お前さんは何歳だ?」 「年齢の事?」  少女は小さくいなずいた。その顔が真剣だったから私は素直に答えた。 「16歳。……年齢が気になるの?」  私は何で年齢を聞かされるのかと思い聞き返す。 「そうか良かったな」 「へあ?」  急な返答に私は変な声が出てしまう。 「18歳までに”一線を引けば”物の怪のたぐいを見なくて済むぞ」 「……え?」 「どうした?喜べ」 「これ直るの?」  私は自身の目に指を向けながら少女に疑心の眼差しで聞くと少女は頷いた。 「幼子の頃は目で見えるアンテナが敏感で、多かれ少なかれ人の目に見えない物が見えたりする」 「あなたみたいの?」
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