Prologue

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02  そんな事があってから小学校入るまで、見えてはいけないモノが見えると可笑しな言動をして周囲から浮いた存在になってしまい友達が離れてしまった。  それがとても寂しくてどうしようもなくて、このままでは駄目だと私はこの勝手に見える目をどうにかしようと、家の中を探し回り夏に買ってもらった紫外線予防メガネを試しにつけてみた。 それが功を奏したのかはわからないけれど見る機会が減るようになった。  ただの紫外線をカットするレンズがモノを見づらくしているのかも?と当時は思いながら過ごし、私はメガネと共に生活に溶け込んですっかり見えてはいけないモノが気にならなくなった高校入学式当日。  私は不運にも見えない存在に捉えられた。
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