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09
翌日、大型連休の初日である祝日。
私はメッセージの通知で目を覚ました。
「だーれー……」
誰に返すでもなく独り言を言いながら、昨日疲れて眠る前に放り投げていたスマートフォンを手にし再通知メッセージを眺め、私は一気に目を覚ました。
夜にメッセージを送ってきたのは碧だった。
内容は『ゲリラ豪雨が柚ちゃんの近所で集中的に起ったってお父さんに聞いたんだけれど平気?』と、思い当たるメールが届いた。
それは多分、いや確実的にそのゲリラ豪雨はエルシィ達が結界を壊しまわった際にモノだと察してしまい、私は碧に対し「私は平気だよ」とだけメッセージを送りスマートフォンをベッドに置きながら天井を見上げた。
「やっぱり昨日の事は現実だったんだ……」と、とんでもない方向から現実だったことを認識させられながらも私はどこか嬉しい気持ちになる。
そう今日、社へ向かい呪いが解けるんだと思うと嬉しい感情は隠せない。
「っよし!」
一度深く呼吸をしてから立ち上がり私は社へと向かった。
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