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言いながら、彼は俺の乳首を捻り上げていく。俺は甲高い声をあげて、白いものを吐きだした。
「ーーっ!! あ、あああーっ!!」
「こんなに、ああ、こんな感じて……もっと、もっと感じてください」
「まって、まってぇ……!」
「坊ちゃん、坊ちゃん、坊ちゃん!!」
ベッドが壊れるのではないかと思うほどに揺さぶられる。ぎしぎしという音が耳を叩いて、彼の興奮が俺に感染する。
「ハイセン、お、俺、俺もうっ……」
「ええ、ええ! いっしょに、いっしょに果てましょうね」
「あ、あああ!」
「あああ!!!」
「ああーっ!!!!」
*
ことが済んだあと、ハイセンは俺のベッドから飛びのいて、床に平伏した。
「ハイセン……」
俺は気だるい体を起こして彼の背中を見た。逞しくて、大きい背中だ。ずっと守ってきてもらった。
彼は矢継ぎ早に言った。
「はい。なんなりと罰をお与えください。首を切りましょうか? それとも腹を?」
「いいってば!」
俺は制す。そして、8年の間、伝えたかった言葉をようやく言えた。
「か、感謝してるんだ……ありがとう」
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