1話 神のお告げ

1/3

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ

1話 神のお告げ

自然豊かな山間の中。 電子通信もギリギリ届く山林の中で、アテムという男はひっそりと暮らしていた。 ふくよかで、顔色は黒っぽい。 糖尿病か薬物か、何かしら体に悪いことをしてきたに違いない。 若い頃から、パソコンとだけ向き合う生活をし、都心で忙しい日々を送っていた。 澄んだ空気と青空、夜には手に届きそうな星が輝く。 朝になれば鳥たちのさえずりで目を覚ます。 そして、コーヒーを入れて仕事をする。 年齢も50代後半になり、ようやくフリーランスで、SEをすることができた。 友達がいるが、遠くに住んでいるため、本当にたまに会ったりするくらいで、普段はSNSやオンライン通話を使って喋ることが多くなった。 今日も友人や知人とオンライン通話でお喋りを終えると、アテムはベッドへ入った。 少しするとすぐに眠りについてしまう。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加