2話 深夜の呼び出し

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2話 深夜の呼び出し

アテムは神からのお告げ通り、ひとまず軍員表を作った。 技術を売りにしているアテムには、表を作るなんてことはあまりないため、操作が分からなくなり、焦ることもあった。 表を作った理由は、落ちていた紙を見ただけでは、なんのことか分からないからだ。 また、全員に番号が振られているが、コードネームがない人もいた。 『001、アテム』『002、ナオト、コードネーム『チューベローズ』』『003、ピエモンテ、コードネーム『ピアノ』』 神からのお告げはここまでで、アテムが見る限り、いつもつるんでいる男たちだった。 とにかく、このお告げを知らせねばと、アテムはナオトとピエモンテに深夜の2時に電話をかけた。 イースに住んでいて、アテムの家までは一番近い距離に住んでるナオトに先に電話をかけた。 ナオトは40代前半の男で、ガタイがかなりいい。 身長も170センチを超えていて、武術にも長けている。 それだけでなく、ナオトは人の心を瞬時に読み取り、相手の行動を何て先に読むことができる。 若い頃に闇取引の世界に入ってしまった経験と、元々の頭脳の良さから、『魔の計算機』とも言われるほど怖い男でもあった。 そんな怖い男と言われるナオトだが、ナオトには結婚を約束し同棲している女性がいた。 もちろん、ナオトもとっくに寝ていた。 そこへ、アテムは容赦なく何度も電話をかけ、ナオトを叩き起こした。
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