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「類は友を呼ぶってわけだ」
「さっき萩野は口を滑らせて、田村さんが玉蝉の値段をつり上げるための当て馬にされたと言っていたんですが、田村さんは萩野を嫌っていて、不首尾に終わった取り引きの話なんてするはずがない。ということは、玉蝉のことは宋から聞いたことになる。もしかすると逆に、玉蝉を誰に売りつければいいか、宋が萩野に相談を持ちかけたのかもしれませんね。いずれにしても、綾部さんが玉蝉を手に入れたと知って、納品した宝石箱に何を入れるつもりか察しがついたんでしょう」
「そして、宋と組んで玉蝉を盗む計画を練った……」
「ええ」
「そうそう、綾部さん」
堂島は綾部の方を振り返って声をかけた。
「宋の住所と、もし名刺に古物商の許可番号が記載されていたら、それもご連絡ください。古物商は許可制なので警察にリストがありますが、住所確認をしておきたいので。それから、柏木さんの言われるように玉蝉が盗掘品だとすると、中国政府から返還を求められる可能性が高い。お手元に戻ることはまずないでしょう。代金を取り戻せたら御の字くらいに思っていてください」
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