そこまでバラさなくていい……

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「おはよう。  朝食か。  手伝おうか」  そう言いながら、高秀は思っていた。  付き合いはじめは可愛く見えるというが。  こんなにも可愛く見えていいものだろうか。  心臓が止まりそうな笑顔だった、と。  小さな窓から差し込む光の中、レタスを手に微笑む砂月に見惚れながらも、布団を片付け、砂月に料理の手伝いを申し出る。 「あ、いいですよ、先生。  私がやりますから」 「二人でやった方が早いだろう。  ああ……かえって効率悪いか?  掃除でもしようか」  あ、すみません、と言いながら、キッチンで不器用に野菜を切っている砂月の背を見る。
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