第一章 腐れ縁の彼

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夢と現の境を彷徨っていた私は体の違和感に徐々に目を覚ます。 (……ん?) 薄っすらと明るくなった部屋に動くものがあってギョッとした。 「あれ、起きちまった?」 ベッドで寝ていた私の上に何故か彼がいた。しかもモゾモゾと私の体を弄っていたのだ。 「ちょっと何してんのよ、あんた!」 「何って、寿々を襲ってんの」 「冗談は止めてよ。あんた玄関で熟睡していたじゃない」 「いやぁ尿意を感じて起きたら目が冴えちゃって……ヒマだからこうやって寿々といい事したいなぁ~と」 「いい事って── っ!」 喋りながらも布団の中で私の体を攻める手は休まなかった。 「なぁ、いいだろう? 久しぶりにシよ」 「~~~」 邪気のない顔で微笑まれると体の力が抜けてしまう。 「寿々」 「んっ」 顏は私に向けたままゴソゴソと布団の中でパジャマのズボンに手を入れ奥を弄り始める。 「おっ、もう濡れてんじゃん」 「ちょ、変なこといわないで」 「ヘンじゃないないぞ、真実を述べてるだけだ」 「んんっ」 彼の指が忙しなく私の中で暴れる。その度に私の中からはいやらしい水音が響いた。 「なぁ、見たい」 「ダメ」 「どうしても?」 「どうしても」 「ちぇ、なーんかムードねぇの」 「だったらしなきゃいいじゃない」 「まぁそうなんだけどさ……でもやっぱシたい」 「!」 いきなり抜かれた指の代わりに膨張した熱がメリメリと挿入って来た。
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