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第五章 トラウマ彼
ある日の昼休憩。いつものように三内さんとランチしているといきなりお願いされた。
「お願い! 香村さんっ」
「いえ、それはいくら三内さんのお願いでも……」
「一生に一度のお願い! どうしても香村さんしかいないの! ミツトモ製薬のエリートが集まる合コンなの! 無理いってセッティングしてもらったのに急にひとり来れなくなっちゃって本当困ってるの!」
「……」
それはよくある合コンメンバー不足による代打のお願い。彼氏のいない時ならすんなり了承出来たことも今ではそう易々と引き受けることは出来ない。
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