ep3.聖なる祈り

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 さっきまでに立っていた僕が歩道に倒れ、おびただしい血を流している。ひと目見て、死体だと分かる。 「っ叶多まで、私を置いていかないでぇ……っ!」 『星伽! 俺はここだ、ここにいる!』  青白い顔で二度と目を開けることのないに縋りつき、彼女は泣きじゃくっていた。霊体(いま)の僕になど、見向きもしない。 《無駄だよ。特別、彼女に霊感がない限り、キミの声は届かない》  いつの間にか、さっきの天使がすぐそばに立っていた。 《キミの姿は、彼女には見えないんだ》
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