牧野 沙織 1
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ただでさえ、自分の今後が危ういというのに、わけのわからない心霊現象に巻き込まれてる場合じゃないって。 無言で何も言えずにいると、女子高生が何か思いついたように、あ、と口を開けた。 『これって……アレに似てると思います』 「……アレ?」 『お姉さん、知りません? 漫画家の和倉華先生』 「……え」 『和倉先生がデビュー作に描いた漫画、【天使と白いキズナ】に状況がそっくりなんですよ』
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