わたしのからだ、先輩の宝物にしてね

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 少しだけ躊躇してから、 「……入れたい」  正直な思いが口を突いて出た。 「入れてみる?」  悪魔の誘惑かと思った。許しが下りるまでキミを守ると宣誓したことを試されている気がしたのだ。 「入れたいけど……」  亀裂に浮かんでいた水滴がその瞬間ツーっと垂れ、小菊を潤した。東条の答えに泉水の奥が反応したのだ。  ──オレの言葉に泉水のからだが呼応している。共鳴している。オレと泉水は一体だ。ふたりは大自然の一部なんだ。  男は感慨を深くした。 「入れないよ。約束したから……」  男は女の脚を丁寧に閉じた。惜しみ惜しみ、ゆっくりと閉じる。閉じたには閉じたが、心は依然と葛藤していた。女の膝に残された手が震えている。宣誓を撤回しさえすれば、その瞬間、好きな女の奥を開くことができるのだ。  男の決意を惑わすように鈴口から滴った粘液が極太の茎を伝い下りてゆく。スーッと糸を引き、ぽたりと一滴、そしてまた糸を引きもう一滴……。ラグマットにはすでにシミができていた。 「へーえ、せっかくチャンスを与えたのに? 男なのに?」  大人しい泉水がこんな小悪魔的な表情を作るのが意外だった。 「男だからだ。約束したんだ。キミの純潔を守るって」  東条は腹に力を入れていった。今にも暴れようとする野生馬の手綱を取るように。  泉水は感動した。脳で感じる感動ではなく、それはからだ全身を高圧電流のように痺れさせるほどの感動だった。電流が胸の先をつつく。花の芯にどっと血流が押し寄せパチーン弾ける。 「うっ……」  自慰行為さえしたことのない泉水は初めての辛口の刺激に途方に暮れた。骨の髄から痛痒いような大波が湧き上がり押し流された。  その時、東条により閉じられた脚を自ら開いてしまった。恥ずかしいところを男の眼前に突き付けたまま、腰がクイ、クイ、クイとしゃくってしまう。 「はあっ……」  自分の意志ではどうしようもなかった。いや、圧倒的な快感の前に意志は道端に捨てられた缶くずも同様だった。そんな動きをしてしまった自分が自分でないようだ。
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