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告白
保護者である滝本さんに声を掛けられるようになった
彼も1人で2人の子育てをしていた
奥さんとは子供が生まれてすぐに離婚したらしい
子供の学年が一緒で仲良しという事もあって、遅くなる時は子供を預っていた
反対に私が遅くなる時は預ってくれていた
ある日、電話がかかってきた
「明日ちょっと時間ある?」
「大丈夫。いつ頃?」
「練習に送ってからいい?」
「わかった」
何か相談かなと電話を切った
次の日、子供を送ったあと家に彼がきた
「何かあったの?」
「この前、ばあちゃんが亡くなったんだよね。その時に、人っていつ死ぬか分からないから、後悔はしたくないって思って」
「そうなんだ。大変だったね。おばあちゃん」
「それでなんだけど、良かったら付き合ってもらえないかな」
「えっ?」
予想外の事を言われて、フリーズしてしまった
「急にでびっくりしたかもしれないけど、一目惚れで。横山さん、めちゃくちゃタイプなんだよね」
と、笑った
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