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合鍵
りくママが入ってきた
「何でいるの?」
私に視線を向けて聞いてきた
「何でうちの鍵持ってるんだ?」
元輝が聞く
「これ?この前、合鍵作ったの。これから、ご飯とか掃除とかする為に。いるでしょ?」
「君にそんな事は頼んでない。鍵も勝手に作るなんて、犯罪だろ」
「遠慮しなくていいの。私は離婚したんだから、もう誰にも邪魔されないし」
「いや、君と一緒になるつもりは無い。僕はひかりを愛しているし、結婚するんだ。君とは関係ない」
「貴方が好きなのは私よ。あんなに愛し合ったでしょ」
この人話が通じない
怖すぎる
早くここから出ていかないと
そっと、部屋を出て行こうとした
「ひかり、待って。話は終わってない」
元輝が手を掴んだ
そして、りくママに向かって
「君とは、何の関係も無いはずだ。あの日の事を思い出した。確かにお酒を飲んで寝てしまったけど、起きてからの事は思い出した。僕は君を拒絶した。だから何もしてない」
好輝は強く言った
「貴方は、酔って覚えてないのよ。なのに嘘をつくのはやめて」
「さすがに、体の関係は分かる。そんなにバカじゃない」
「そんな…」
彼女はその場にしゃがみこんだ
さっきまで、覚えてないと言ってたのに、何を言い出すんだこの男
やっぱり平気で嘘をつくんだ
がっかりした
彼女の様子を見る限り、関係は無かったみたいだけれど
まあ、後のことは2人でやってほしい
私には関係ないから
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