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ミリーとリックの関係は日々深まっていき、やがてミリーは自分の気持ちを伝える勇気を持つようになった。
鏡の前で何度もシュミレーションして、振られたらそのときは潔く諦めて枕を濡らそうと決めた。
ある夕暮れ時、ミリーはリックに思い切って告白した。
「リック様。私はあなたのことが好きです。ずっと前から、あなたの明るさや優しさに惹かれていました。あなたのように、なりたかった」
リックは微笑みながら答えた。
「ミリー殿、俺も君のことが好きだよ。君さえ良ければ婚約して、結婚してほしい」
「ほ、本当に、良いんですか? 落書きと呼ばれていた、私で」
空想は告白するところで終わり、どんな返事をもらうかは怖くて想像できなかった。
君ではだめだと言われる覚悟のほうが大きかった。
いい返事をもらえたのに、涙目でうろたえるミリー。
リックはミリーの手を両手で包んで笑う。
「君の生来の優しさや、変わろうと努力する姿が好きなんだ。君は壁の落書きなんかじゃない」
二人はお互いの気持ちを確かめ合い、幸せな時間を過ごした。
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