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ミリーはまず、自分の内向的な性格を改善するために、日常の小さなことから始めた。
毎日鏡の前で笑顔の練習をする。
挨拶は相手の顔を見てしっかりした声でする。
社交の場で自ら話しかける。
話題の幅を広げるために、多くのジャンルの書物を読んだ。
小さな挑戦を繰り返した。
「あらいたの?」
「そんな声も出せたのね」
「意外と博識なのですね」
人々の反応は揶揄半分、驚き半分。
ミリーはリックに会ったときに、好きなものを聞いた。
趣味、好きな食べ物、好きな本、休日の過ごし方。
とにかく、なんでも。
「リック様。あなたの好きなものを知りたいです。本はお好きですか? おすすめがありましたら教えてください」
「ミリー殿は本がお好きなんですか? でしたら、馬術入門が良かったです。暴れ馬の対処の仕方も詳しく載っていて」
「ありがとうございます。私も乗馬がうまくなりたいので、読んでみます」
「ふふっ。なら貴女が乗馬の腕に自信がついたら、一緒に遠乗りに行きましょうか」
リックが好きなものの知識と理解も深めて、リックの好きなものを自分も好きになった。
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