眠気

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もう誰も助けてくれない。 少し重たくても我慢して持っていくしかない。 ここを出て、寮へ戻る。 そして後は寮と学校を行き来するだけの生活になるんだ。 そうすればもう二度と誰かに騙されることだってない。 私は必要な着替えなどを教科書の上から詰め込んで、ボストンバッグを締めた。 それをクローゼットの奥へと入れる。 マンションを出るのは夜中か、早朝頃だ。 雪菜が完全に寝てしまってからじゃないと、安心できない。 ひと仕事終えた私は大きく息を吐いてベッドへとダイブしたのだった。 ☆☆☆ 目を閉じていても、眠ったのかどうかわからなかった。
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