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塔主候補 1
小夜は、ドーラから元の世界に戻ることは不可能と告げられた。
薄々その可能性を察していた小夜だが、その言葉に何故か真実の響きを感じ取り、衝撃を受ける。
ショックで固まる小夜に構わず、ドーラはその上で、塔主となることを提案した。
気づけば、小夜の左手の甲には印が刻まれており、それは塔主候補の証なのだそうだ。
迷いしものが塔主と成れるのは、狭間で次元ヘビと接触し、どちらかの手の甲に印が刻まれた者のみ。
何でも次元ヘビから莫大なエネルギーを譲渡された証なのだとか。
それは、上から白金級、金級、銀級、銅級と4つに分けられるらしい。
ちなみに、印のない迷いしものは鉄級とされるが、それでもこの世界の者との意思疎通可能な能力が得られているらしい。
どうやら狭間は危険を伴う分、この世界では、通り抜けただけである程度の力が得られる場所、ともいえるみたいだ。
印持ちは意思疎通能力など言うまでもなく、それ以外にも珍しい能力持ちが現れるともいう。
説明を受けつつも、小夜は素早く測定される。その結果、小夜は金級と判明。
クロは鉄級の迷いしもの、かつ小夜の眷属という扱いになった。
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