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「むずむずする、変なの」 「……知らねーよ」 「ずっと出させられてたのに、最近ない、変」 きっとソラが自分でしたりはしていないだろうから、施設を出てからおおよそ3ヶ月ほど射精していないということになるだろうか。 定期的に射精した方が良いのは事実だし、確かに溜まっていても仕方がないけれど。 「自分で抜けよ」 「抜く、てなに……?」 これまで射精は他の人の手によってもたらされるものだっただろうから、自分で抜くという感覚はないのだろう。 裸の状態で触られたことで完全にその気分になってしまったのか、呼吸が少しずつ荒くなっていってるのが分かる。 さすがにここまでするわけにはいかないだろ。 男の、しかも子どもみたいな奴相手に。 どうしたら良いか分からないというようにぎゅっとソラが目を瞑る。 「自分で触れ」 唇を震わせながらぎこちなくソラが自分のものを握る。 だが、爪がないのも相まって上手く動かせていない。 「……う」 苦しそうだ。このままではのぼせてしまいそう。 一度抜かないことには話にならなそうだが、ソラのやり方では何時間かかっても射精できなさそうにも思える。 大きなため息を吐くと、内股へ手を滑らせた。 男のものを弄るとか、正気かよ俺。 とは言ってもこのままなのも困る。 降りてきた手に、ソラがあからさまにびくんと跳ねた。 「りと、それ、痛いの」 あまり良い経験がないのだろう。 内腿にも切り傷はあるから、どれだけぞんざいに扱われてきたかはよく分かる。 「おさまらなくてむずむずするんだろ」 「そう、だけど」 「確かに男のはやったことないけど、要は同じだろ。良いから力抜け。 ソラのやり方じゃいつまでたってもイけないだろ」 「……う、うん」 基本的に拒否という選択肢はないソラが、俺の体にもたれる。 毛もほとんど生えておらず、薄く柔らかい。 思ったよりは、触れそうだ。 そっと指で触れた瞬間、ソラが息をつめた。 すぐに閉じそうになる足を開いて、緩く握る。 そのまま優しく撫であげれば、ソラは首を振った。 ぞくぞくと身体を震わせ、まるで感じているようだと思う。 「これ触るの痛いって言ってたけど、どう?」 「わ、わかんな……こんなの、変」 手の中でぬるぬるになっていくそこに、 随分仕込まれたなと思う。 これだけ濡れれば、激しくしなければ痛みなどないはずだ。 その時、ふいにソラが振り返り、俺の下半身に触れようとした。 何をしようとしているかは、すぐに分かった。 奉仕しようとしているのだ。 触れられる前にその手を掴んで、また座らせる。 「僕、する」 「別に俺が出すのが目的じゃないだろ」 こんなに幼い雰囲気で、こんなことばかり教え込まれている。 足を大きく開かせゆっくりと擦ると、ソラはやはりよく分からないというように首を振った。 触れる前からやたら痛いと繰り返していたし、強制的に出させられることが主で気持ち良くなった経験などないのかもしれない。 「見てみろよ。こんなにゆっくりやってんだ。 痛いはずないだろ」 ソラは言われた通り目を落として息を荒くした。 何度も目を逸らすのに、また自身をいじられている様子を見てしまうのは、 やれと言われたことに対して反抗するということを知らないからだろう。 ぎゅっと俺の腕を掴んで快楽に無意識に耐えようとしているように見える。 何が痛いだよ。 しっかり感じてるじゃん。
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