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「いたいこと、しないの……っ」 「痛いのは嫌だろ」 手の中で捻りを加えながら優しく愛撫してやると、ソラは身体を震わせて、上擦った声を上げた。 気持ち良さそうだと思う。 よくよく見れば、ソラの乳首は真っ赤に膨らんでいた。 すでに開発されたことが一目瞭然で、男性の一般的なものよりも乳首が熟れている。 何で官能的に見えるんだ、男のこれが。 激しくすると痛みを与えそうなので、指の腹でそっとそこに触れる。 やはり恐怖もあるのか息をつめるソラの耳元に口を近づけて、呼吸音を聞かせた。 「俺と同じくらいの速さで呼吸しろ」 身体を強張らせていたら、感じられるものも感じられない。 痛くなんかしていないのだから、痛いと思われては心外だ。 ソラはこくんと頷いて懸命に俺の呼吸に合わせようとした。 呼吸に合わせて指の腹で真っ赤に熟れたそこを左右に弄る。 「……っあ、あ」 ぴくんと跳ねる身体ががたがたと震える。 それでも、言われた通り俺と呼吸を必死に合わせようとするのが、可愛くも思える。 ソラが先端を濡らして、上擦った声を上げて、 気持ち良いって全身で表現している。 「痛い?」 そんなはずないと分かっていながらわざと聞くと、ソラはふるふると首を振った。 「いた、くないけど、これ、変で。 なんか、知らない、も。 りと、何して……っ?」 ただ性器と乳首を触れるか触れないかのタッチで優しく触っているだけだ。 乱暴な扱いは日常的でも、こんな風に愛撫されることはなかったのだろう。 指の腹でくるくると熟れきった乳首を刺激しながら、 すっかり勃ちあがったものを上下させると、 ソラの体が仰け反った。 激しい動きは一切していないのに、もうイきそうだ。 開発されてきたこともあって、敏感なのだろう。 「……っだめ、早くいったら、きついの」 「そうなの」 口癖を真似てわざと煽ってやるが、ソラはそんなことにも気付かずこくこくと頷く。 ただ気持ちが良いだけの刺激は初めてなのに加えて、随分溜まっていたソラだ。 このまま続ければイくと分かっていて、止めなかった。 「んう、や、我慢、しないと」 「イけよ」 囁いてやれば、ソラが俺の腕を強く掴む。 それとほぼ同時に、果てていた。 「……あ、あ」 びくびくと体を痙攣させながら射精したソラは、目を閉じ、脱力して俺にもたれる。 ぬるりとした白濁液が手について、本当にやってしまったと罪悪感と背徳感のようなものも感じる。 見た目も、言葉遣いも、何もかも子どものくせに、こんなところだけやたらと淫らだ。 男相手に勃つ俺もまた、どうかしている。
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