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委員会が終わり、俺は昇降口の前で佇んでいた。
雨が降るのは知っていたから、傘は持っている。
さっさと帰れば良いのに、俺はこの同じシチュエーションが運命なんじゃないかと思ってしまうんだ。
1ヶ月経った今でもずっと変わらず、天気の子に会いたくて仕方がない。
俺の頭の中で、あの映画の挿入歌の手拍子部分がエンドレスで流れ続ける。
会えたらどうしたいかって?
「すごいよ。当たったよ」そう、伝えたい。 それを聞いてどんな反応をするのか、見てみたい。
ため息一つ。
諦めて傘を開こうとしたその瞬間…
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