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添い寝
「ふぁー。眠いや。おやすみ、ちさと。」
疲れたのか、ノアはなんと、私の部屋で寝始めた。
ノアからすれば、これは普通にありなのか?
一つしか年が違わない男女なのに!
パジャマからは、ノアの白い胸筋が顔を覗かせていた。
魚の投網を手伝っているからか、たくましく、それでいて美しかった。
長い金色のまつ毛が息で揺れる姿を眺めていたら、ノアが急に目を開ける。
「千里、その顔は、その、、変態みたいだよ。」
バレてしまった。耳の先まで熱くなる。
「だってノアはすっごく美しくて、かっこいい胸筋なんだもん!」
「胸筋だけ?」
ノアが、いたずら気味に、私の目を見つめる。
「顔も、中身も。」
ノアの瞳が輝く。
ノアは、嬉しそうに、私の髪を手に取り、そっとキスをした。
恥ずかしすぎて、でも嬉しすぎて死にそう…。
「僕は、僕は千里の黒い髪、細い腰、ふくよかな胸、かわいい顔に元気な性格。全部全部大好きだよ。」
ノアの突然の告白に、私は居ても立っても居らず、すぐさま答えた。
「私もノアが好き!
その…ノア、おっぱい好きだったんだね。」
「ちさとも胸筋大好きなんだから、おあいこでしょ!」
雨が降りしきる夜、ノアの素晴らしい胸筋を堪能した。ノアとの関係が少し変わった日になった。
あの日から、夜になるとノアはこっそり私の部屋に来て、添い寝をするようになったのだった。
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