44人が本棚に入れています
本棚に追加
「は、……ぁあ、っ」
舌根を何度も絡められ、流れ伝う唾液で溢れる咥内。
後孔からそっと指が抜かれ、寂しそうに疼くソコに、張り詰めた竜一のモノが宛がわれ──
「──っ、ぅ″ン！」
最奥まで、一気に打ち込まれる。
『痛ぇの、好きだろ？』──いつもはそう言って、強引に捩じ込んでガンガンに突いてくるから……
痛くて、痛くて……痛みを通り越して、感覚が麻痺してしまうけど……
……でも、竜一が気持ちいいなら。僕の身体でイッてくれるなら……
僕が一番好きな、あの瞬間──心と心が触れ合ったような、あの温かな温もりを貰えるなら……
それだけで、良いと、……思って、た………のに……
「……ぅ″、あぁ…ンッ、ゃあ、……」
まるで、媚薬を飲まされた時のよう。ナカを掻き回されながら、先程の部分を執拗に刺激される。
全身が熱く火照り、肌に湿気を帯びて上気していく……
頭の中が、ショートしたみたい。
……もう、真っ白で……なにも、考えられ………
「──やぁあ″、ンッ、！」
……声が……勝手に、漏れてしまう……
「……あ″っ、！……ゃあ、それ……ゃっ……、」
……わからない……もう、わかんない……
自分が自分で無くなっちゃいそうで……怖い……
首を小さく左右に振り、懇願してみせれば、竜一の動きが瞬間止まる。
それでも腸壁は熱く蕩け、その剛直を愛おしむ様に咥え込みながら、ヒクヒクと痙攣しているのが解った。
竜一も感じているのか……それに刺激され、剛直が脈打ちながら質量を増していく。
「……くっ、」
苦しそうに呻いた後、再開されるピストン。
「……っン…ぁ、あぁ″ん……」
自然と唇から奏でてしまう声が、恥ずかしくて。抑えようとしても出来なくて。
両腕で目元を隠し、口を塞ぐ。
……きもち、いい……
全身がゾクゾクと粟立ち、止まらない……
閉じた瞼の縁は熱く濡れ、吐く息も何だか……熱い……
蕩けて、脱力してしまっているのに。自分から腰を振っているのに気付いて、もっと恥ずかしい……
僕のナカが熱くうねり、竜一を離したくないと、キュウきゅうッと何度も咥え込む。
「……さくら、……感じてんのか……？」
驚いた様子の声。
目元を隠している腕を掴まれ、簡単に剥がされる。
「………ゃ、……は、ずかし……」
濡れた睫毛を柔く持ち上げ、熟れた瞳を向けた後、直ぐに竜一から視線を外し首を傾げる。
最初のコメントを投稿しよう！