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薬草マーケット当日。楽しみすぎて早めに待ち合わせ場所に到着すると、既にレオナード様が待っていた。レオナード様も薬草マーケットを心待ちにしていたと思うと嬉しくなる。
「アイリーンは、薬草マーケットで見たい店はある?」
「あの、気になるお店をまとめてきました! その他にレオナード様のおすすめ店を全部見たいです……っ!」
付箋だらけの薬草マーケットのガイドブックをレオナード様に見せると、可笑しそうにガイドブックをめくり確認していく。
「よしっ、アイリーンの見たいところも全部見て回ろう」
「本当ですか? 嬉しいです……っ! 今日はよろしくお願いします」
レオナード様に案内されて歩き始めると熱気に圧倒される。路面店も所狭しと並んでいて案内がなかったら、あっという間に迷子になりそうだった。
「アイリーン、歩いてて気になる店があれば教えてね」
「はいっ! ありがとうございます……っ」
寄せ植えした薬草鉢が彩りよく並ぶ店、乾燥させた薬草が天井いっぱいに吊られている店もあって、とにかく目移りしてしまう。薬草の種や粉末、化粧品にスパイス、世界中の薬草が集まり多種多様な薬草が売られているので心が浮き立つ。
「レオナード様、このネジはなんですか……?」
木の枝にボルトネジが刺さったものが並ぶ店で足を止まった。
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