新・赤い流れ星

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「い、一体、どうしたの!? いるってどういうことなのよ?」 「だ、だ、だ、だって、お、お、お、おま…」 なぜだ…幻覚のやつ、なんで消えないんだ!? 「テル……あんた、やっぱり体調が悪いんじゃないの? どれ?熱は……」 「わーーーーーーっっ! 来るな!来るな!近寄るな!」 エリカが俺の傍に近付くと、エリカの後ろの男も当然一緒についてくる。 僕は、布団の中に頭を突っ込み、がたがたと震えた。 まるで、小学校の時、インフルエンザで高熱を出したあの時みたいに、僕の歯の根はガタガタ震えておかしな音を立てていた。 エリカの奴、なんであんなものを… あれって…やっぱり、アレだよな? それとも、やっぱり僕は病気に…? 今まで霊感なんて全くなかった僕にあんなものが急に見えるなんて、そんなこと… (……あ……) その時、僕の頭にピンと思い浮かんだものがあった。 (ま、ま、まさか…! カリスタリュギュウス流星群に願ったことが叶った……ってこと? で…でも、僕は河童や妖怪が見てみたかっただけで霊が見たかったわけじゃないぞ! 霊なんて怖いものは見たくない! あ……でも、僕、あの時、確か……目に見えない存在が見えるようになりたいって思った…そ、そ、それじゃあ、やっぱり……) 鼓動がさらに速さを増し、僕は布団の中からそっと顔をのぞかせた。 「エリカ…ちょっと聞くけど…」 僕は俯いたまま顔を上げず、極力、エリカの方を見ないようにして声をかけた。 「……なによ?」 「おまえ、最近、おかしな所に行ってないか? ほら…心霊スポットとか…事故物件とか…」 「行ってないわよ、そんな所。 なんでそんな所に行かなきゃなんないのよ。 ここんとこ、私、真面目にバイトしてたからそんな暇なかったし。」 「え?おまえ、バイトしてたんだっけ?」 ふと、顔を上げると、男はまだエリカの後ろにぴったりとくっついている。 僕は思わず合ってしまった視線を逸らした。
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