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「え~…マジかよ。」
結城君は落胆した声をあげた。
彼はこのところ、バイトと心霊相談が立て込んでいて、すごく忙しかったらしい。
それがようやく落ち着いて、エリカに会いたいって言ってきたから、話したんだ。
エリカが下駄郎さんと付き合ってることを。
結城君はかなりがっかりしていた。
そりゃ、そうだよな。
エリカのこと、すごく気に入ってたみたいだし、結城君は下駄郎さんよりも先に、エリカに会ってたのに。
「なんで、もっと早くに教えてくれなかったんだよ。」
「ごめん。でも、最近、結城君から連絡がなかったから、忙しいのかと思って…」
「あぁ、そうだよ。忙しかったよ。めちゃめちゃ、忙しかったよ。
あぁ~!最悪だ!
バタバタしてる間に、まさかこんなことになってるなんて。」
結城君の嘆きを聞きながら、僕はいたたまれない気持ちになっていた。
結城君には本当~に申し訳ないのだけど、でも、エリカと下駄郎さんはとても良い感じだ。
見た目は変なカップルなんだけど、なんか、ラブラブなんだよな。
あの二人はもうきっと別れることは無いな。
そのうち結婚するんじゃないかと思ってるくらいだ。
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