新・赤い流れ星

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「テル、私達、結婚しようと思うんだ。」 「えーっ!」 僕の予感は的中した。 エリカと下駄郎さんは、ついに結婚するつもりらしい。 下駄郎さんは、すでに実家には何度か行ってて、両親はエリカが下駄郎さんと付き合ってることは知っている。 二人が下駄郎さんのことをどんな風に思ってるかは知らないけれど、多分、反対はしないと思う。 「いつ頃?」 「う~ん、もうちょっとしたら。 それでね。ハネムーンに、あんたも一緒に行かない?」 「は?なんで? 僕なんかが着いて行ったらだめだろう。」 「あんた、河童を見てみたいって言ってたよね。 下駄郎さんが、河童のいそうな所を調べてくれたんだ。 だから、一緒に行かない?」 「えーーっ!」 下駄郎さんは、微笑みながら頷く。 そりゃあ、河童は見たいけど、妹のハネムーンなんかについて行って、本当に良いのか? 思いっきり、おじゃま虫な気がするんだけど。 でも、二人は、本当に僕が一緒でも良いみたいだ。 「じゃ、じゃあ、お願いします!」 僕は二人の好意に甘えることにした。 僕も妖怪は見えるようになったけど、どこにどんな妖怪がいるのかなんてわからない。 その点、下駄郎さんはそういうことにも詳しいからな。 (やった!ついに、河童に会えるぞ!)
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