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 そして、あのタカラとかいうバイオノイドが俺を「じいじ」と呼んだ理由もこれでわかった。俺が老け顔で老人に見えたのかと思っていたがどうやらそういうわけではないらしい。頭が現状に追い付き俺は小さく溜め息をついた。 「じゃ、まあそういうことだから」 「待て待て待て、同意した覚えは」  モニターの画面が暗転した。俺が唖然としている間に受付の女性がサッと入室し「お疲れ様でーす。お出口こちらでーす」と手を掲げる。アトラクションのスタッフか?俺は女性に案内されるがまま会議室を出た。
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