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 タカラは俺の両手首を押さえると股間と股間をくっつけてユラユラ腰を振り始めた。「ふう、ふう」とタカラの口から息が漏れる。 「タカラはずっと我慢してたんだもん」  タカラの普段の口調や仕草はどこか幼い。が、腰の動きといい漏れる吐息といい、今のその姿はまさしくオスだった。俺の身体はすっかり硬直してしまった。メスのザリガニと同じだ。交尾が始まればメスはほとんど動かない。というか俺、メスのポジションなの?とはいえ生き物の身体というのは不思議なもので、今自分の股間に当たっているのはガチムチ野郎の勃起チンコだということが頭ではわかっているのにこちらまで貰い勃起をしてしまった。それに気付いたタカラは俺のユルユルのハーフパンツとトランクスを下げて「わあ」と呟いた。 「じいじのおっきい。挿れていい?」 「駄目。絶対駄目」俺は即答した。 「本物欲しいなあ」  タカラのその発言で俺はメスポジションではないということが確認できた。多少安堵はしたが状況は少しも変わっていない。俺はもう一度「絶対駄目だ」と言った。 「じゃあ」とタカラは身体を起こすと下半身に身に付けていたものを全て下ろし「じいじの手で擦って」と言った。
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