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「マジか」と俺は思わず呟いた。タカラは俺のモノを「おっきい」と言ったが、彼のモノなんか見てしまったら俺のチンコはガキのそれである。もはや股間に別の生き物がくっついていると言っても良い。これが長南生命科学研究所が莫大な研究費と年月を投じて開発したバイオノイドのぺニスだ。伸ばした俺の手は汗ばんで少し震えていた。触るとそれは金属か何かにヒトの皮膚を貼り付けたような、およそヒトが持つ身体の一部とは思えないような硬さを持っていた。
「いっぱい擦って」俺に股がって上体をやや後ろに倒し、両手をマットレスにつけたタカラが俺を見下ろして言った。俺は腹を決めてタカラのぺニスを握り扱いた。
「ああっ」と声を上げるタカラの声は紛れもなくオスで、そんなオスの喘ぎ声なんて気持ち悪さしかない、はずなのにやけに艶かしさを覚えて昂ってしまった。汗が滲んでツヤツヤになっていく身体と、ムワッと漂う熱気。畜生、興奮してきたな。
「あっ、イきそう」
「うん、わかった、早くイキな」
「ティッシュに出す、汚れちゃう」
「いいって」
「ふああっ、出ちゃう、出ちゃう」
「いいよ」
タカラが身体をピクピクさせて射精した。俺の下腹部の、陰毛の生え際辺りに白濁したザーメンがどろりと垂れた。本人の「我慢していた」の発言通り、かなり濃い目に見えた。タカラは「ふああ」と変な声を上げると俺の下腹部を舐め始めた。
「まずーい」
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