雨上がり、僕はいつも涙。

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それからも、先輩と『彼氏』は何度も僕の働く店に来た。 居心地が良かったのだろう。 ゆったりとした半個室、そして顔見知りの店員。 そういう店は、なんとなく常連感が出しやすい。 きっと、料理も二人の口に合ったのだろう。 1週間に1度のペースで、先輩と彼氏は食事に来た。 「お、この前休みだったよね。避けられたのかと思ったよ。」 「あぁ……先輩、いつ来るか分からないから……。」 「そうだよね。じゃぁ、今度から君に連絡してから来ようかな。連絡先、高校時代から変わった?」 「いいえ、変えてないです。」 「良かった~! じゃぁ、連絡するよ!」 彼氏の目の前で、僕とそんな話をする先輩。 しかし、彼氏はそんな様子など意に介していないようだった。 僕よりも立場が上だと思っているのだろうか。 そう思うと、少しだけイライラした。 その日の夜から、先輩から連絡が来た。 先輩と知り合ってから初めて、先輩とのやり取りが始まった。
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