雨上がり、僕はいつも涙。

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先輩は、僕の反応など気にせずに話を続ける。 「いつだって恋をしていたい。恋をすれば私は輝いて居られる。ずっとそう思って生きてきた。あの人は……私のことを初めて『輝いてる』って言ってくれた人なんだ!」 先輩の表情が歪む。 きっと、本人も今のままではいけないということなど分かっているのだ。 「先輩は、輝いているって、ちゃんと口で言って貰えなければ、納得できない人なんですか?」 先輩が現状を理解しているからこそ、僕は腹が立った。 「口で言うのは簡単です。でも、ずっと先輩が輝いているって思っている人が相手でなければ、先輩はきっとこの先も幸せにならない!」 僕の言葉に、先輩が逆上したのがすぐに分かった。 先輩の右手が、僕の左頬を思い切り張った。 燃えるような熱さ、そして痛み。 手加減などしていなかった。 「貴方に何が分かるの? あの人の何を知っていてそんなこと言うのよ!」 先輩は、僕に憎しみの表情を向け、思い切り叫んだ。
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