雨上がり、僕はいつも涙。

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自分を認めてくれる人がいる。 今まで『陰キャ』と呼ばれクラスでも孤立しがちだった僕が、初めて学校で誰かに認められた、そんな瞬間だった。 先輩は、自分の仲間たちに僕のことを紹介してくれた。 あっという間に、実力のない僕でも部内で認知されるようになった。 このとき、僕は小学校からの学校生活で初めて、『一人の人間として』見てもらえて気がする。 そんなきっかけを与えてくれた先輩に、僕はいつの間にか恋に落ちた。 中学まで帰宅部だった僕が、運動部に毎日欠かさず出席し、きつい練習に耐えていく。 そんな姿、中学までの僕を知る人が見たら別人だと思うだろう。 そこまで人を変える、恋と言う感情に僕は不思議な力を感じた。 恋とは人間を変えるもの、とはよく言ったもので、今まで出来るだけ人と関わらないようにしようと日々を過ごしてきた僕は、部活中はもちろん、校内で積極的に先輩をはじめ陸上部員と話をするようになっていた。 そしていつしか、クラスの中でも積極的に話をするようになり、友達も増えていった。
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