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寝そべる彼の中心に滾った僕をねじ込んだ。和也の目から涙がひとつぶ落ちた。ふたつぶめは僕の目からこぼれていた。孤独が消えた喜びの涙だ。愛する人と愛し合えた熱い涙だ。
僕たちぼろぼろと泣きながらお互いに腰を振った。
「あ、はぁっ、は、はぁ」
「あああ、あ、ああっ、あん」
はあはあと荒い息を吐き出しながら、全身のすみずみまで快楽がいきわたるのを感じた。頭が真っ白になって、何も考えられない。ただ和也の存在を近くに感じた。
「……っ」
和也が仰け反ると、きゅっと締まる。僕は思わず息を詰める。和也が僕で気持ちよくなっている。それがさらに僕を興奮させる。記憶がなくても、ちゃんと僕を感じてくれている。
僕はさらに思いきり腰を打ち付けた。
「あっ!ああ、あ!!!」
和也の声が高まっていく。身を捩って逃げようとする和也に覆いかぶさり、唇を重ねる。
声が消え、ベッドはぎしぎしと軋む音だけが部屋に響く。
僕は狂った獣のように腰を振った。そこを中心に円を描いて、とろけたそこのさらに奥を目指す。
「あああああっ」
ずっ、と僕のそれが和也の一番奥へたどり着く。
「はっあぁああっ…」
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