不義の澱

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 アルスカの理性が溶けて腰が揺れだすと、フェクスはさらに強く乳首にしゃぶりついた。それからそこに噛みついて、自分のものになったことを刻み付けた。  フェクスは上体を起こして、アルスカの体を見つめ、そこに自分の歯形が残ったのを見て股間を熱くさせた。 「入れたい……いいか? ちゃんと言ってほしい……」  フェクスの言葉に、アルスカは頷いた。 「入れてほしい……愛してる」 「ああ、俺も、愛してる」  アルスカのそこはフェクスをすんなりと受け入れた。フェクスは夢中で腰を振った。アルスカの体に残った前の男の気配を追い出すように、奥へ奥へと腰を進めた。 「あっ、あっ、ああっ……!」 「アルスカ、アルスカ、アルスカ……」 「んん、ああ、あっ!!」 「――っ!」  アルスカが大きく仰け反ったとき、フェクスも中へ熱い飛沫を放った。  情事の熱が引いたあと、アルスカは口を開いた。 「苦労するよ」
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