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ところが、今世はケントガランの父親を後見人として、ケントガランと共に研磨しあい、充実した学校生活を送った。レオルゴールは卒業を迎える一般的な学生と同様に、この学び舎に愛着を持った。
レオルゴールはその非凡の才を見いだされて爵位を与えられ、卒業と同時にケントガランと共に暮らす段取りになっている。
結婚ができるかどうかはまだわからない。この国において男同士の結婚というのは妾腹の王子の特権でもある。
しかし、ケントガランとレオルゴールならばいかなる障害があっても怯むことはない。この3年で、彼らの名声は国の隅々にまで響き渡り、彼らを讃える歌まで広まった。
かつてレオルゴールが血涙を流して恨んだ門閥主義も、彼ら2人の前にやがてひれ伏し、彼らは出世の階を上るだろう。
このような結末を迎えるなど、誰が想像できただろうか。
レオルゴールは真実、真正面からこの国の掟を打ち破る最初の庶民となったのだ。
レオルゴールは閑散とした部屋を眺めた後、あることを思い出して慌ててケントガランの部屋へ急いだ。
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「ケントガラン」
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