エリス王国へ

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ここエリス王国には大きく分けて3つ程の冒険者ギルドが有る。 その中でも王都の下町に有るエリス王国冒険者ギルドは唯一の王立で、しかも大剣使いと言う名を持つ有名な元Sランク冒険者が運営している一番大きい組合なのだ・・・ そんな大きな肩書を持つ人物の部屋へシホが慣れた様に入ると、良く来たな!と満面の笑みを浮かべたギルドマスターで有るガイルは自分の娘の様にシホを抱き上げた。 「ちょっとガイルさんってば!?」 「おっと悪い・・・つい娘の様にしちまった。」 そう言いながらバツの悪い顔をするガイルに私の母が現役時代に組んでいた冒険者仲間だと聞いている事も有り、まったくもう・・・とムスっとした顔でシホが腕を組んだ。 「もう13歳なんだよ私・・・いい加減子供扱いは止めてよね!」 「俺にとっちゃガキンチョだがな・・・?」 そう答えながらガイルがククっと楽しそうに笑われたシホはガイルさん!と怒りだした。 「悪りい悪りぃ・・・それはそうとマリアの嬢ちゃんから手紙貰ったんだが、お前さんもエリス学園に通うんだってな?」 「うん・・・だからリン母さんからここで冒険者登録するならガイルさんの所でしろって五月蠅くて・・・」 そんなうんざりした顔をするシホにあのリンがな・・・とガイルは意外に過保護な保護者に分かった。と頷いたのだ。 「今は俺も娘を持つからリンの気持ちは良く分かる。取り合えずはソロでのクエストは禁止って事で良いか?」 「ああ・・・それならば心配しなくて良いと思います。」 そう答えながらニコっと笑うシホからこの後紹介された彼女の仲間達にガイルがすぐにギョッとした・・・ 「こいつ等の全員がもうCランクだと・・・本当にか!?」 「念のために冒険者カードを発行したギルドにも確認しましたが・・・間違い無いと?」 そんな困った顔を浮べるギルド職員の女性やガイルに向かってセイやツキ達がドヤ顔で真新しい冒険者カードを見せるの見てシホはあちゃあ・・・と自分の目を覆ったので有った。 シホは 、
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