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更に夢
行ってきまーす。
母さんに見送られて、俺は、学校に急いでいた。
今年こそは、甲子園に行かねえとなあ。
とか考えながら、辻の角を曲がったところで、出会い頭に何かとぶつかった。
「痛ったあい!何すんのよ?!」
俺にぶつかって尻餅ついていたのは、眼鏡をかけた制服の女だった。
口に、パンを咥えていて、尻餅ついた足の付け根に、プクッてした白いおパンチュが見えていた。
「あー。悪い悪い。急いでたんだ」
ズガン。
「あー。静かになった」
そんなんで済むかあああああああああああああ!でぃいっす!
「あん?急いでたんだろ?だから、撃った」
「何をおおおおおおおおおおおおおおおお?!甘酸っぺえドキドキ学園ラブコメ風にしたら、出会い頭で撃たれるとか何?!」
「てか、何食ってんだお前」
「食パン齧って急いで登校ってシチュエーション理解してねえ未開人がああああああああああああああああ!てめえにゃラブコメ1000年早え!ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアア!だから撃つなって!こんなロリポップな美少女を!」
「走りたいのか?だったら、走れ好きなだけ」
「あぎゃあああああああああああああああああ?!足元を銃弾が!」
「踊れ。踊ってろ馬鹿」
「あああああああああああああああああああ!エラルワールドチェエエエエエエンジ!!」
時は西暦20XX年。世界に末期的なあれが起こった。
マッドな時はマックスめいて進んでいき、ここに、一子相伝の暗殺拳をマスターしたジョナサンと、ラーオウの決戦の火ぶたが切って落とされた!
「という訳で、助けてジョナサアアアアン!ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!おま、私が誰か解ってんの?!」
「いや、何か知らんが、撃ったんだけど?」
「ってうおおおおおおおおお!!ラーオウが天に帰ってる人知れず!なら黒王号の背中で馬乗りファック展開ありかも?!とか思わねえの?!初恋の相手だぞ?!私は!」
「パンツ見せんなって。だから」
「だあかあらあ!私助けてご褒美ファックとか、考えないの?!」
「考えたこともないし、興味もない。お前なんか、ウンコみたいな匂いするし」
「ああ!ああ!ああああああああああああああ!絶対許さん!南斗条尖凄を食らえええええええええええええ!オラあああああああああああああああ!ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
「あー。お前、明後日から本番だってのに、まだすんのか?撃たれるだけだぞ?」
「エラル六聖拳の最終奥義!南斗条尖凄が効かねえとはああああああああああ!エラルワールドチェエエエエエエンジ!」
はあ、はあ、はあ。
ぜーはー言ってた馬鹿が、今度は俺を柱に括りつけていた。
「もうホント何?!エラル有り得ないんだけどお!とにかくあれだ!時計が十二時になったらお前死ぬ!私のネプネプの実の能力で!」
「多分、夢だからか、色々ぐっちゃぐちゃだぞ?お前」
「うるせええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!もう超許さん!大っ嫌いだバーカ!で?この私のおぱいこ好きだって言え!おっぱいプルーンプルーン!ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!何で?!」
「人が寝てるのに、うるさい。ぬったあああああん!」
抜剣した嫁に襲われた。
「ああああぎゃああああああああああああああ!!吉岡!吉岡は嫌だ!!じゃあねバイビー!エラルザメハ!」
・・・・・・・・で。起きたんだが、疲れが抜けんのだが。
「――ぬったああん」
ああ、可愛い奥さんの、寝言が聞こえていた。
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