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あ♡にゃあ♡ああ♡ん♡んお♡んおんん♡
仰け反るように、轟沈した奥さんの首筋をペロペロして、俺は眠りについたんだが、
ああやっぱり。またか。
「美しいものが、嫌いな人がいて?ヒギャアアアアアア!頭皮を弾丸が掠めるって!」
「いや、何か済まん。撃った」
「無遠慮に人を撃つなああああああああ!やめなさあい!ってするぞ?!」
バンって地面を叩いて言った。
「で?」
「銃口がゴリっと!ああやめてええええええええええええええ!!私ただの平和すぎる神だって!」
「ああ。神なのかお前。それで?お前撃ったらどうなる?」
「知るかあああああああああああああ!この世から愛が消失するだけだって!ねえ何で?!私の祝福要らねえって?!酷えよお前マジで!」
お前の祝福?って?
あー。あー。あー。
「あー。解った。エラルだろ?逆に言うと何が問題だ?お前なんかに祝福されて、何の得がある?」
「昔からの習わしいいいいいいいいいいいいいいいい!私の祝福要らねえて、どうせその辺のDQNとかと思ってたら、勇者?!あの勇者?!ソルスですら注目してた勇者?!クソがああああああああああああ!野郎ぶっ殺してやああああああああ!」
ズガン。
静かになって、地面には血文字で「ロリコン」って書いてあった。
誰がロリコンだ。
俺は目覚めた。
あー♡やっぱり、この匂いで目覚めるんだな♡俺は♡フラさん♡
何か、やっぱり変な夢見た気が――え?
「ううん♡しぇんせい♡」
あ?あああああああああああああ?!
イゾルテが、俺の顔面におっぱい押し付けて寝ていた。
「おい!」
頭をボカっと叩いて、ううん?って目を覚ましたところで、
「――ジョナサン?」
あああああああああああああああああああああああうあああわ!
妊娠後期の奥さんに、目撃されていた。
何で、私がしぇんしぇいのベッドで寝てたのか?解んない。
ユリっ娘はそう言った。
「誤解解けてよかったよ」
血塗れになった俺は、回復魔法かけながら呟いた。
何か、おかしなことが起きている。
「今日は、こっちもゲネプロやるぞ?インクリの」
「うん。まあ、任せて?」
ドキドキウルウルのイゾルテがそう言った。
ん?貴様か。
「ああ魔王。シチュー1つくれよ」
ゲネプロ前に、俺は魔王の店を覗きに行っていた。
「馬鹿め。先行販売は明日からだ」
屋台の中で、不機嫌そうに魔王は言った。
まあこいつ。伝説の魔王ね。
今、ローブの上に三角巾と白いエプロン着てるけど。
こうして食堂のおばちゃんとシチュー屋開いてるけどな。
外のイートインスペースで、俺は魔王と向かい合っていた。
「なあ魔王。何か、変なことが起きてるんだが」
ズゾゾーっとアイスカフェオレ飲みながら、魔王は、
「知らん。1人で解決しろ」
ひでえなお前。魔王。
「私はな?原価計算と人件費しか今は興味がないのだ。サマエラをもっと全面的に使えばよかったと後悔している」
サマエラって、ああ。ハロウィンの時の女な?
あれ、何なんだろう?魔族系モンスターだとは思うが。
「だが、確かに妙な魔力を感じてもいる。貴様の危機には直結していないようであるが。何があったのだ?」
優しいね?魔王。
「まあ俺は、インクリを演ろうと思ってる。インクリってバンド、解る?」
「プログレであろう?要するに」
あああ。何か、エビルの論文にあったなあ。プログレって。
「うん。それでな?変な夢見ててな?起きたら全く覚えてないんだが」
「夢のあるあるではないか」
「いや、まあ。刻が見えるとかって、うっすらと」
むう?魔王が即反応した。
「それで?邪魔だと言っていた相手を刺そうとしたのか?池田・スコット・了沢、もしくは日兆だ」
お前は何を言っているんだ。
実は、俺の知らない別の世界で、こいつと全く同じことを言っていた、変な奴がいたりしたのだが、その時の俺はそいつのことなどまだ知らなかった。
「うんにゃ。全く覚えてないんだが。何か、鳥?頭踏んで撃とうとしたのだけは」
こいつ。ララアが例の台詞吐いて飛んできたところで、頭を踏んだ?
「人の心がないのか?貴様は?」
「あああ!人の心ないんかワレえええええええ!って言われたような気が」
「貴様、ララアが飛んできて、そうなれば、そう言われるぞ?当然だ。貴様は全世界のガノタに喧嘩を売ったのだ。このクソ勇者め」
ガノタ?って?
だが、大体解った。魔王はそう言った。
「ララアが何か知っている時点で、まあそういう存在なのだろうな。解った。神だ。邪悪という訳ではない。ただ――凄い馬鹿だ」
「凄い馬鹿な神って、誰だ?」
「貴様、マナトワを覚えているか?」
「あれ、お前が殺った?」
「まあそうだ。私はまあともかくとして、貴様は相当神の関心を買っている。ゴーラ騒動のこともあるし、その他にも、恐らく」
それって、ゴールデンウィークのデート旅行とか、夏休みのアッターミのことかな?
「まあいい。だが気を付けろ。こっちの世界では、神が平然と貴様の夢をジャックしているようだ」
「ああ解った。魔王、今晩、一緒に寝て?」
「誰が寝るか馬鹿がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
めっちゃ手放しで怒られてしまった。
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