第一章./レスト・タイム

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 サラ、と私の後頭部ごと撫でながらも、  アーウェイさんのもう片っぽの腕はソファーの背もたれ縁に、肘ごと乗っけられてて。  目の前に正座する(────先刻の件で懲りたので、降参の意思表示である)私を覗きこむ  ようにして悠然と。  それはもう、ハリウッドスター並みにサマになるような(なり)で  足を組んで居座る、Mr.(ミスター)シルバーブルーの美神のような男。  (……目、合わせづらっ……)  目のやり場にも、  ・・・・困る・・・・し。  でも、ほんとうに。  ・・・・よく、見てるなーー、って。  この人たち。  女性経験が豊富だろうことも、薄々は感じてたけど、  女性に対するふるまいに、隙がないというか、失念が無いというか。  そして例のごとく────。  たぶん、一服するために口に含んでたんだろう"それ"も、私が起きてしまったことで彼にとっては不発に終わったのだろうに。
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