第一章./レスト・タイム

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 それは、・・・・・、  私がこのひとたちの優しさを知っているからなんだろうけども・・・・・・、  「あの。…………煙草、吸わないの」  「────あ?  吸ったら困るのお前だろ」  「いや、私は困るけどココ私の家じゃないし」  「じゃあてめぇの家にしとけメンドくせェから」  「…………ぇちょ、  ちょっと言ってる意味がわからない」  アーウェイさんの雑な切り返しに、納得しあぐねる私の訝り様などかまわず、  ソファーから立ち上がった彼は。  がっしりと隆起した、その白皙(はくせき)色の肩にかけてあるバスタオルで、  濡れた自身の髪をわしゃわしゃと無造作に拭きなおしつつ、  「あー…そこのメシ、食っといて構わねぇからとりあえず今日はココにいろ。アイツもまだ仕事終わんねーみてぇだし、……まぁ夕方前にはおれも戻って来れっから」なんて。  テーブル上にある、アフタヌーンティーセットを  顎で差しながら、ざっくばらんな。  そんなことを一方的に言い放ってサッサと、  2Fにあがろうとしたので  私は慌てて「………え?、…い、いやちょちょちょッ!?待っ、?!」と  もつれ合わせる脚をなんとか、伸ばしてソファーから下りようとしたのだが、  しかし。  ────時、すでに遅し。
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